· 

リポート「第1回ボッチャユニバーサルボウル東京大会」


和元年826日(月)に「ボッチャユニバーサルボウル東京大会」が港区スポーツセンターメインアリーナで開催されました。

この大会は、ボッチャユニバーサルボウル東京大会実行委員会の主催のもと、港区・大田区・世田谷区のスポーツ推進委員などの協力や特別支援学校の後援もあり実現しました。ソラマのボッチャ教室でご指導をしてくださる古賀先生と渡辺先生も大会の実行委員です。 ソラマからは野村代表と空君がスタッフとして大活躍しました。

 

 

この大会の大きな特徴は、重度の障がい者に楽しんでもらう機会を提供することです




                      チームは大きく分けて2つあります。

 ①競技の部(1チーム3人以上6人まで)

  競技方法:予選リーグ戦・決勝トーナメント戦

こちらは、「競技としてのボッチャに参加する選手のチーム」

  ②ユニバーサルの部(1チーム3人以上6人まで)

  競技方法:リーグ戦

こちらは、障がいの重い人たちにボッチャをゲームとして楽しんでもらうチームです。緩和されたルールの中で、楽しんでプレーすることが目的です。


 

参加者は支援学校の在校生が中心ですが、小学生も卒業生もチームに加わりました。

そのほか「体験コーナー」と「健常者コーナー」も設けられました。

ソラマの空君が「体験コーナー」の担当でした。


参加された方々にお話しをうかがいました。

障害者の練習チームで自信と力をつけ成長した選手は、将来は競技チームへの参加の道も開けます。そんな参加者の一人が「しかちゃん、ともちゃんチーム」のともちゃん。

ともちゃんのお母様:2年前にボッチャを始めてから集中力がアップしました。また仲間と一緒なのでとても楽しいようです。とにかく、一つでも楽しいことが増えるのは嬉しいですね。先日、日本ボッチャ選手権東日本ブロック予選会に初めて参加しましたが、そこでも良い仲間と巡り合うこともできました。それが自信につながり「競技に参加して優勝したい、みんなに知ってもらいたい」という意欲も出てきたようです。七夕では、短冊に「パラリンピックの選手になりたい」と書くんですよ、と微笑んでいらっしゃいました。

健常者コーナー:ナガセケンコウー(株)さん:

ボッチャのボール作りはじめて30年、「障害者も健常者も一緒になって楽しもう」というコンセプトに賛同し、去年社内にボッチャクラブを作りました。会社の倉庫にボッチャコートを作り、毎昼休みに練習に励みながら、他の部署との親睦も深めています。もちろん、社内ボッチャ大会も他社との対抗戦も障害者と健常者を交えた試合も開催しています。「障害者スポーツとして始まったボッチャですが、健常者も含めた幅広い世代の人々に知ってもらいたいスポーツです」と意欲的でした。

秋元さん(自立生活センターCILちょうふ)のお話し:

 会場の一角には、障害者の生活相談、特に自立支援のための相談窓口が設けられていました。「自立するために必要な知識、例えば生活費から諸制度など細かな点を1から相談にのっています。それまでの管理されていた生活から、自分で考えて決める生活になるので、大きなチャレンジで問題も多いのです。これからはより重度の人の自立も支援していきたいです」と仰っていました。

田添さん(特別支援学校の元校長)のお話し:

 「スポーツに参加する機会が少ない障がいの重い人に楽しんでもらいたい」とずっと考えていたことなので、この大会が実現して良かったと思います。また保護者も参加する「みんな参加型」のユニバーサルな大会は他にはないと思いますから「こんな楽しいことがあったよ」「こんな良いことがあるよ」と発信してほしいです。そして、口コミで広がっていくことを期待したいですね。まずは第2回を開催し継続していくこと、そして関東大会から全国大会へと広がってほしいと思います。


古賀先生も渡辺先生も「ソラマのボッチャ教室で練習を重ねている人たちも参加できるように考えていきたいです。」と仰ってくださいました。嬉しいですね。ソラマのボッチャ、頑張りましょう!


   みんな参加型

    楽しい昼食

   優勝杯授与

   メダル授与